代表の履歴書~立教大学編~

「代表の履歴書~希望ヶ丘高校編~」で掲載しましたとおり、一般推薦で無事に立教大学理学部物理学科に合格できまして、私のキャンパスライフが始まりました。

まず、陸上についてですが、純粋なスポーツ推薦ではなかったため、入部が絶対条件ということではありませんでしたが、推薦の紹介をしていただいた恩などもあり、陸上競技部に入部しました。

ただ、残念ながら大学で記録を伸ばすことはほとんどできませんでした。これはただの言い訳ですが、まず、あまりにも練習場までの距離が遠すぎました。。。私の実家は相鉄線の瀬谷駅というところが最寄りで、立教大学のある池袋まで2時間くらいかかっていました。今は湘南新宿ラインができたのでもっと早く着くと思いますが、当時は湘南新宿ラインがなく、横浜から東横線で渋谷に出て、そこから山手線で池袋、という通学を行っていました。陸上部の練習場は、ここからさらに東武東上線で和光市や志木といった駅まで行く必要があり、片道で3時間はかかっていました。

そして、やはり勉強面で落ちこぼれたまま物理学科という非常に難しい学問を選んでしまったため、どうしても勉強を優先しないと卒業も危うい事情もあり、陸上競技にはあまり集中できなったというのが本音のところです。

私は陸上競技の成績を伸ばすことができませんでしたが、ご存じの方もいらっしゃるかと思いますが、ここのところ立教大学は箱根駅伝の本戦にも出場できるようになり、今年(2024年)はついに予選会で1位になるほどの実力をつけたようです。私が在籍していたときは、正直なところ予選会に出る選手を10人揃えるのも苦労していました。それから20年以上が経過したわけですが、当時を知る私としては本当に信じられない思いです。組織というものは、20年あれば本当に変われるものなのですね。毎年正月に箱根駅伝を見ながら母校の応援をできるというのは、本当にうれしいものです。陸上部の皆さん、これからもがんばってくださいね!

一方、勉強の方は予想通り大苦戦の始まりでした。。。授業に出てもほとんどチンプンカンプン。。。マジで留年するかも、という危機感がありました。

そんな私を救ってくれたものの一つが、立教大学のカリキュラムにある「力学演習」でした。物理学というのは、何を学ぶにも「力学」が基礎となるのですが、演習を中心に分かりやすく教えてくれる授業で、高校で落ちこぼれてしまった学生に対しても、丁寧に教えてくれるスタイルで、本当に助かりました。これでだいぶ私の学力は向上したと思います。

そして何より私を救ってくれたのがやはり「友達」でした。特にSくんとTくんにはお世話になりました。Tくんは大学の近くで一人暮らしをしていたこともあり、テスト前には泊りで勉強を教えてもらったりしたものでした。もちろん、途中で遊んでしまう「お約束」もありましたが(^^;

Tくんはちょっと私にとっては雲の上の存在といいますが、頭が良すぎたのですが、Sくんは頭はよかったのですが、どこか私の落ちこぼれっぷりをいい意味でからかいながら教えてくれるところがあり、本当に助かりました。高校レベルで知らないといけないと思われることで、私が分からないときに、私から「すげーこと聞いていい?」という前置きをしてSくんに聞くのが定番で、Sくんは笑いながら「いいよいいよ!」といって、分かりやすく教えてくれました。この二人がいなかったら、間違いなく私は卒業できなかったと思います。そんな私も最終的には成績上位30人に与えられる大学院の推薦も取れ、無事に卒業することができました。(さすがに大学院には行きませんでした。。。)

このSくんとTくんにDくんも加えた4人で卒業旅行ではオーストラリアのケアンズに行きました。これまでの私の人生の中でも、3本の指に入るくらい楽しい思い出となりました。

最後に就職活動について少し。先ほどのSくんは、大学3年のときに「ファイナルファンタジー8」だったと思いますが、すごい感銘を受けたようで、突然「ゲーム開発会社に就職活動するわ」と言い出しました。正直、さすがに難しいんじゃないか?と思いましたが、数週間後には自作のゲームを作ってしまい、本当にゲーム開発会社に就職しちゃいました。これはマジですげーと思いましたね。

で、私はと言いますと、大学3年から本格的に就職活動を開始しましたが、そのころ日本では「IT革命」という言葉が流行っており、光ファイバーの敷設も進んでいた時代で、ソフト開発とインフラ整備の両方を手掛ける通信建設業が有望であろうと思っていました。中でも「協和エクシオ」(現・エクシオグループ株式会社)という会社は、何か感じるものがあり、第一志望でした。そして、見事協和エクシオから内定をいただけました。

これは、結構思うところがありまして、実は私は噓をつくのが笑っちゃうくらい苦手なんです。なので、かなりの確率で聞かれる「うちは第一希望ですか?」という問いに、嘘をつかずに本音で「はい!」と答えられたのは、協和エクシオだけだったんですね。さすがに、他の会社でも「はい」と答えてはいましたが、どこか挙動不審になっていたのだと思います。なので、嘘をつくのが苦手な就活生には、「第一志望の会社を大切に!」とアドバイスしたいですね!

今回もかなり長文となってしまいました。最後までお読みいただき、ありがとうございました。

次回は~協和エクシオ編~をお届けする予定です。