
個人的にSaaSというサービス形態は非常に優れていると思います。
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SaaSパッケージについて
ノーコード開発ツールについて
それぞれの特徴を把握して選択
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◆SaaSパッケージについて
言い方が正しいかは分かりませんが…
「Saas」というサービスは、
・システムを「万人受け」するように極限まで機能を標準化
・最大公約数的にパッケージとして仕上げ
したサービスではないかと思います。
「これで事足りる方々にシェアして使用していただくことで、割り勘効果が働くのでお安くご利用いただけますよ~」
と、世に提供しているのです。
(実際は利用者が増えるたびに料金が安くなるわけではないので「割り勘」という表現は正しくないかもしれませんが…イメージとして)
ソフトウェアをシェアするという性質上、
個別のカスタマイズは難しいですが、その分、運用・保守の手間がかからず、システムのアップグレードもベンダー側でやってもらえるので、パッケージの機能で「事足りる」ようであれば、非常に有力な選択肢になると言えるでしょう。
ただ、この「事足りる」という部分が厄介で…
(本当は事足りないけど…)という部分をカバーするため、
「運用を変更」、「業務フローをパッケージ仕様に合わせる」ことが必要になっているのです。
そのために業務分析を行い、現行とのFip&Gap分析を行い・・・みたいなことをするわけです。
これ自体、悪いといっているのではありません!コスト削減のための一つの企業努力だと思います。
ただ、この分析がうまくいかず、パッケージ導入をあきらめることもあるのではないでしょうか。
◆ノーコード開発ツールについて
一方で、最近は「ノーコード開発ツール」が発展してきました。
「自分たちに合うパッケージソフトがないのであれば、作ればいい」という選択肢が出てきたのです。
システム開発ベンダーに発注するより、かなり割安にシステムが構築できると思います。
実際、ノーコード開発ツールを使うと、プログラミングなしにアプリを作成することができます。
ただ、だいたいこの手の売り文句として、「非エンジニアの方でも」というのがありますが、
「ホント?」って思うことがあります…
確かに、「単体のアプリ」であれば多くの方が自力で作れると思います。
しかし、これが複数アプリができてきて、
・「このデータとこのデータを連携させたい」
・「顧客情報はマスタから共通して参照したい」
みたいに、「データ連携」のニーズが高まってくると、とたんに「非エンジニア」では難しくなってくるのです。
また、「信頼性」も心配なポイントの一つです。
パッケージソフトは、ベンダー側で多くの人手をかけ、あらゆるデータパターンでテストを行っています。
そのため、非常にバグの少ない、信頼性の高いソフトウェアになっています。
しかし、自作のアプリで、そこまでテストを行えるかというと、現実的には厳しいのではないでしょうか。
まず、そのようなデータパターンを用意すること自体が至難の業です。
実際は、運用しながら不具合が出たら改修する、の繰り返しになるのではないでしょうか。
◆それぞれの特徴を把握して選択する
あれこれ考えていることをバババっと書いてしましました…
結局、
・SaaSでパッケージを利用する
・ノーコード開発ツールで自作する
どちらが良いかは、ありきたりな言い方になってしまいますが、
その特徴を把握して、自社の業務に合った方を選ぶしかない、ということかと思います。