ケーススタディ

JOAによる業務整理・判断構造設計の実例

「誰が・どこで・何をもとに判断しているのか」を整理した事例を掲載しています。

 

単なる業務フローではなく、 判断・役割・情報の流れを構造化することで、

業務改善・DX・AI活用の検討ポイントを明確化しています。

 ケース一覧

▶ 実際の業務を対象に、判断・役割・情報の流れを整理したケーススタディです。

 

CASE 01

介護施設の新規顧客獲得プロセス

営業〜入居管理までの流れを対象に、 フォーメーションマップと判断サイクルを整理。

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CASE 02

中堅建設会社の施工管理プロセス

ベテラン現場監督に判断が集中する施工管理。
JOAで「属人化の正体」を可視化し、改善の優先順位を明らかにした事例

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CASE 03

中小企業の経理月次決算プロセス

ルールは明確なのに、なぜか毎月バタバタする月次決算。 JOAで分析すると「ボトルネックは判断そのものではなく、ツールの運用面にある」ことが見えてきた事例。

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今後、ケーススタディを追加予定です
 CASE 01 介護施設の新規顧客獲得プロセス

ケース概要

対象業務
介護施設の新規顧客獲得プロセス
主な整理内容
フォーメーションマップ / 判断サイクル整理
分解したサイクル
リード・案件化サイクル / 見学サイクル / 入居成立サイクル
可視化したもの
判断点・状態遷移・責任境界・確認ポイント

見えるようになったこと

業務フローだけでは見えにくかった 「判断の節目」や「責任境界」を整理することで、 改善やデジタル化の検討ポイントを共有しやすくなりました。

次に進める条件
どの状態になれば次の業務へ進めるかを整理
契約可能条件
契約条件や受入判断の基準を明確化
責任境界
誰がどの判断を持つのかを整理
改善ポイント
デジタル化・自動化を検討しやすい箇所を可視化

▶ 詳細

1 関係をフォーメーションマップとして整理

・顧客・紹介元

・営業 ・施設事業部

・経理・総務

・外部連携先


2 業務を3つに分解

・リード・案件化サイクル

・見学サイクル

・入居成立サイクル


3 サイクルの判断を明確化

・開始条件

・終了条件

・1件の数え方

・主要判断点


4 判断の節目が可視化

・次に進めるか

・契約条件で進めるか

・入居開始可能な状態か


 CASE 02 中堅建設会社の施工管理プロセス

ケース概要

対象企業
従業員80名の中堅建設会社
対象業務
施工管理プロセス(工程から完工まで)
主な整理内容
フォーメーションマップ / 判断点抽出 / DEM分析
分解したサイクル
工事計画・準備 / 施工実行・管理 / 品質・安全管理
抽出した判断点
5つ(うち3つが工事部に集中)

▶ この企業が抱えていた課題

「ベテランの現場監督がいないと、工事が回らない。」

DXツールの導入は進めてきた。日報はタブレット、図面は電子化済み。 しかし、工程計画・人員配置・施工手順の変更判断は、 すべてベテラン現場監督の頭の中にある。 マニュアルを作っても、結局は 「あの人に聞かないと分からない」。 退職リスクは経営課題だと認識しているが、 何をどう言語化すればいいのか分からない。

この企業に必要だったのは、 「もう一つDXツールを入れること」ではなく、
「どの判断が属人的で、そのうちどれが標準化できるのかを見極めること」 でした。

見えるようになったこと

01 判断の集中を可視化
5つの判断点のうち3つが工事部(現場監督)に集中していた。 属人化の正体は「判断が言語化されないまま、特定の人に蓄積されていること」だった。
02 「進化途上」と「構造的必要性」の区別
標準化できる判断と、構造的に人の判断が必要な判断を分離。 「全部マニュアル化しよう」ではなく「どこに線を引くか」が明確になった。
03 クイックウィンの発見
品質検査(JP4)は既にルールが明確で、デジタル化の効果がすぐ出る即効ポイント。 小さな成功体験から改革を始められる。
04 入口判断の波及効果
工程計画(JP1)の精度が、人員配置(JP2)・施工手順(JP3)に連鎖的に影響。 ボトルネックがどこかを特定できた。

▶ フォーメーションマップ

施工管理プロセスを3つのサイクルに分解し、5つの判断点と部門間の関係を可視化。

工事部(赤枠)に判断が集中していることが一目で分かる。

フォーメーションマップ:工事部への判断集中と部門間の情報フロー
フォーメーションマップ:工事部への判断集中と部門間の情報フロー

▶ 抽出した5つの判断点

▶ DEM分析で分かった「2種の属人化」

JOAのDEM(Design Element Matrix)分析により、属人化している判断を2つに分類できました。
この区別がなければ、「全部マニュアル化しよう」という的外れな施策になっていたはずです。

「進化途上」の判断(JP1・JP2)

経験やデータの蓄積で標準化・半構造化が可能。

今は属人的だが、言語化すれば引き継げる。

  • JP1:過去の工事データを蓄積 → 計画精度を向上
  • JP2:スキルマトリクスを作成 → 配置基準を明文化

「構造的に人が必要」な判断(JP3・JP5)

自動化や標準化ではなく、判断支援の設計が正解。

人の判断力を活かす仕組みが必要。

  • JP3:トラブル事例DBで判断の引き出しを増やす
  • JP5:安全チェックリスト+最終判断は人

▶ 推奨アクション

JOAの分析結果に基づき、段階的な改善計画を策定しました。

フェーズ 01

品質検査のデジタル化 + 人員配置ルール言語化

JP4は既にルール化済み。タブレット検査で即効果。 JP2のスキルマトリクス作成も並行。
期間:1〜2ヶ月 / 小さな成功体験を作る

フェーズ 02

工程計画データ蓄積 + トラブル事例DB構築

JP1の計画精度を上げるための過去データ整理。JP3の暗黙知を事例として蓄積開始。
期間:3〜6ヶ月 / ベテランの知見を組織の資産に

フェーズ 03

安全チェック標準化(最終判断は人)

JP5のチェックリスト整備。ただし、現場の状況判断は人が行う前提で設計。
期間:6ヶ月〜 / 人の判断力を活かす仕組みへ