JOAによる業務整理・判断構造設計の実例
「誰が・どこで・何をもとに判断しているのか」を整理した事例を掲載しています。
単なる業務フローではなく、 判断・役割・情報の流れを構造化することで、
業務改善・DX・AI活用の検討ポイントを明確化しています。
ケース一覧
▶ 実際の業務を対象に、判断・役割・情報の流れを整理したケーススタディです。
業務フローだけでは見えにくかった 「判断の節目」や「責任境界」を整理することで、 改善やデジタル化の検討ポイントを共有しやすくなりました。
▶ 詳細
▶ この企業が抱えていた課題
DXツールの導入は進めてきた。日報はタブレット、図面は電子化済み。 しかし、工程計画・人員配置・施工手順の変更判断は、 すべてベテラン現場監督の頭の中にある。 マニュアルを作っても、結局は 「あの人に聞かないと分からない」。 退職リスクは経営課題だと認識しているが、 何をどう言語化すればいいのか分からない。
この企業に必要だったのは、 「もう一つDXツールを入れること」ではなく、
「どの判断が属人的で、そのうちどれが標準化できるのかを見極めること」 でした。
▶ フォーメーションマップ
施工管理プロセスを3つのサイクルに分解し、5つの判断点と部門間の関係を可視化。
工事部(赤枠)に判断が集中していることが一目で分かる。
▶ 抽出した5つの判断点
| JP | 判断の問い | サイクル | DEM診断 |
|---|---|---|---|
| JP1 |
工程計画は実現可能か 経験則に強く依存。 |
工程計画・準備 | 進化途上 |
| JP2 |
人員配置は適切か スキル把握が属人的。 |
工程計画・準備 | 進化途上 |
| JP3 |
施工手順を変更すべきか 高度な暗黙知だが、品質を生む源泉でもある。 |
施工実行・管理 | 構造的に人が必要 |
| JP4 |
品質基準を満たしているか チェックリスト化済み。 |
品質・安全管理 | クイックウィン |
| JP5 |
安全上の問題はないか 基準はあるが現場の読みが必要。 |
品質・安全管理 | 構造的に人が必要 |
▶ DEM分析で分かった「2種の属人化」
JOAのDEM(Design Element Matrix)分析により、属人化している判断を2つに分類できました。
この区別がなければ、「全部マニュアル化しよう」という的外れな施策になっていたはずです。
経験やデータの蓄積で標準化・半構造化が可能。
今は属人的だが、言語化すれば引き継げる。
自動化や標準化ではなく、判断支援の設計が正解。
人の判断力を活かす仕組みが必要。
▶ 推奨アクション
JOAの分析結果に基づき、段階的な改善計画を策定しました。
JP4は既にルール化済み。タブレット検査で即効果。 JP2のスキルマトリクス作成も並行。
期間:1〜2ヶ月 / 小さな成功体験を作る
JP1の計画精度を上げるための過去データ整理。JP3の暗黙知を事例として蓄積開始。
期間:3〜6ヶ月 / ベテランの知見を組織の資産に
JP5のチェックリスト整備。ただし、現場の状況判断は人が行う前提で設計。
期間:6ヶ月〜 / 人の判断力を活かす仕組みへ
まずは小さく試してみませんか?
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